響き

BARとボサノヴァ、ローカルな旅、響きあう時間

  1. TOP
  2. 身体
  3. 慢性上咽頭炎というダークホース

慢性上咽頭炎というダークホース

今回は以前の記事の続きのお話しです

頭がボーッとするので困った感じになっていたがアレルギー性鼻炎の薬が効いたので、鼻うがいを始めたところ快調。電動鼻うがい機は全然怖くないし面白いので続けられている。というお話でした。

上咽頭炎

鼻炎についてその後研究していくと、慢性上咽頭炎というものにたどりつきました。鼻炎の研究というよりも、以前から課題であった飲み込みと姿勢の関係や、最近始めた発声の研究をしていてたまたま鼻炎っぽい本が出てきて気になって読んでみたという感じです。

つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい | 堀田 修
原因不明の不調でつらい思いをし続けている方やそのご家族に、 その原因と治し方をを知って、健康を手に入れてほしい、 そんな思いをお伝えする一冊です。

上咽頭炎というのは鼻炎(鼻腔)や蓄膿症(副鼻腔)とかとは違って咽の上の方の炎症です。耳鼻咽喉科の「咽」と「喉」ってどっちも「のど」だけど場所が違うんですって。

咽喉 – Wikipedia
内部は咽頭と喉頭から構成され、口の奥、食道と気管の上にある。

上咽頭の場所


慢性上咽頭炎 | 日本病巣疾患研究会

ここはリンパとかもむき出しになってて免疫の最前線。身体の第一関門。そこが慢性の炎症になると、気分が盛り上がった白血球たちが身体のあちこちで活動を始めて、まるで関係ないところに炎症がおこることがあるんだけど、原因が上咽頭だとはなかなか気づかれない。

慢性上咽頭炎 | 日本病巣疾患研究会
病的炎症によりリンパ球などの免疫担当細胞が活性化されると、活性化されたリンパ球や単球に加え、これらの細胞が産生した炎症物質(サイトカイン)が血流に乗って全身を駆け巡り、遠くはなれた腎臓、関節、皮膚などに炎症を引き起こす…

結果、原因不明の不定愁訴(あっちこっち何となく調子悪いけどハタの者には何だかよく分からない)とか自己免疫疾患に長年悩んでますなんていうことになってしまう。

Bスポット療法

治療自体はすごく簡単。上咽頭に綿棒みたいなのを突っ込んで、塩化亜鉛という、うがい薬のきっつーいやつ?を塗り込む。それだけ。最初は血が出るし痛いけど、治ってきたら血も出ないし痛くないらしい。あれかな、デンタルフロスたときに出る血は出ちゃっていいやつってのと同じかな。

心配ご無用!デンタルフロス使用時の出血について | デンタルフロスのオカムラ
歯周ポケットにばい菌が集まり、歯茎が腫れて血がたまっている状態。 デンタルフロスは、そんなすでにたまっている血を、はき出してくれるんです。

ブームの時もあったらしい

その血が出て痛ーい治療は、かつてBスポット療法と言われて、多くの耳鼻科でやってたそうです。

ところが、咽と関係ない場所の病気が治るのってなんかアヤシクない?とか、治療があまりに簡単すぎて診療報酬低いからモチベーション上がらない、とかで下火になってしまったそうです。診断と治療も一体で「こすって血が出たら炎症が隠れていた証拠、痛くなくなったら治療完了。ほら、アトピー治ったじゃん」とかになると確かにもうちょっと理屈が欲しいというのも分かります。

どこの病院でも治らなかった病気が一回数百円の治療続ければ治ります!万病に効きます!なんだから説得しずらいわな。

今は再び関心が高まり、「塩化亜鉛溶液を用いたEAT<イート>(上咽頭擦過治療)」というそうです。くわしくは上記のサイトを参照。

アヤシイ感じを見分ける方法

以前にも同じ感じのやつありました。どこ行っても「異常ないです」って言われて困り果ててた人たちが「足の専門家」のところに流れ着いて、歩き方を改善したら不調が治ったという話。

特集:姿勢改善と身体の使い方<第8回>『靴底の外側が減らなくなると体の不調も消える』
著者は足が専門。腰痛、膝痛、股関節痛、肩こり、便秘、慢性疲労、認知症、がん…これらを、足首をちゃんと使えるようにしていくことで治った例があくさんあるそうです。 というか、そんな人たちが足の専門家のとこへ来てたわけですから、よっぽど行くとこなかったんでしょうね。頼られるがままに職人が何とかカンとかやってるうちに、色んなことが見えてきたと。

こういうのはトンデモ民間療法ではなくて、現場の人が理屈はともかく試行錯誤して何とかしてるってやつです。疫学ってそこがスタート。その違いを見極めるポイントは、「他の人でも再現できるように」を目指してるかどうか。「これは私と私にレッスン受けた人しかできない」っていうのとは違います。

ボディーブローは分かりにくい

私の場合は上咽頭がどう気になってるのか?

発表するようなことじゃないかもしれませんが、一例のご紹介ということでお付き合いください。ひとことで言うと、

「上咽頭。そこなのよ、そこ。」です。

いつも口蓋垂(のどチンコ)の裏が乾いたようなヒリヒリするような違和感あったんですよ。まさに上咽頭。

原因不明の微熱が続いてダウン、とかよくしてたんですよ。親知らず抜いて以降、耳の下にコリコリ痛いポイントがずっとあって、私としてはどうしてもそこが気になる!リンパじゃね?と言ってはみたものの内科でも歯科でも「うーん、関係あるかなあ、そんなに腫れてないけど」で良くわかんなかった。というか「なんとなく微熱で動けません」って、会社行きたくない病とどうやって区別するんだ?

ボディブローは分かりにくい。

体質とか性格とか生まれつきとかいうような、そもそもの原因と思ってたものが、姿勢や身体の使い方の結果でそうなってるだけかもしれないのだ。

耳の下に注意

おっと話を戻そう。

最初に紹介した本によれば、耳の下ってのは上咽頭のすぐ近くらしいんです。上咽頭炎があると、耳の下を押さえると痛いってことがよくあるらしい。

どうも鼻炎持ちじゃなくて上咽頭炎持ちだったのかも。

そーかー、耳鼻科に行けば良かったのか。ただしどこでもいいという訳ではなくて、Bスポット療法やってるところ=上咽頭炎を意識してるところは少ないそうです。だから耳鼻科に行ってもやっぱりよく分からなかった可能性の方が高い。

今回は貴重なご縁ということで。

ただしやることは同じで今日も鼻うがい。

なんでそうなるの?

そんなんで状況が見えてきそうだし、治療法もある。だけど何か足りない。
そう、なんでそうなるのか?ということです。
なんか原因があるんだったらそこも何とかしたい。

取り敢えずの仮説は、「のど乾いてるんじゃない?』というものです。

どこから研究しても舌の奥に行きつく

ここでこれまでの姿勢や声の研究が関わってきます。

例えばこんなの↓

特集:姿勢改善と体の使い方<番外編>舌なの?問題、顎問題、分かりました。 | 響き
顎については色んなところで触れてました。やっぱり悩んでたんだなあ。

この一年、身体について研究してきて次々に生まれたテーマ、

  • 身体が自由になる姿勢─立つ、座る、歩く
  • 正しく飲み込むってどういうこと?アゴってどうなってるの?
  • 正確なボディマッピング─重心、軸、無理のない動き

まだブログには書いてないけど弾き語りのためにこっそり研究してること、

  • 力まないで綺麗な声を出すために咽を開くには?

いずれも、舌の奥を上顎にくっつけられることがとっても大切!という結論なのです。

シロウトなりの目算

私の場合は、舌の奥の方を上顎にくっつける習慣がなかったために(というか今までそんなとこに感覚なかった!)、上咽頭が乾いてしまってるんじゃないかと見当をつけて、毎日鼻うがいと舌奥ひっつけに励んでいます。鼻うがいは簡単だけど、舌奥ひっつけは難しい!特に、飲み込み方を変えるってのはとっても難しい。

それとね、舌の奥をひっつけて飲み込むと、水飲んだ時にホントにノドが潤うんですよ。「喉」だけじゃなくて「咽」のほうも。のど乾いたら水飲むってよく分かんなかったんだよなー。これで加湿と保湿の一石二鳥なのだ。

もちろん、Bスポット療法を受けてみるのはアリ。大阪にも数件あるみたい。

舌の奥を上顎にひっつるコツ自体は簡単。口角を上げてスマイル!(ただし脱力)

…って、1年間休業して様々なテーマで研究した結果、「明るい表情してたら楽だし元気になりますよ」みたいな話に収まりそうで、「知ってた!」とか言われちゃいそうだな。

このへんについてはまた改めて。