腱鞘炎は伸ばさない。緩めた状態を保存する。シンプルで明快なテーピング。高林孝光『腱鞘炎は自分で治せる』第2回

手当ては「緩めた状態で固定する」
全体像がわかったら手当ですね。
- ❌ストレッチで伸ばす、テーピングで固定(動きを制限)する
- ⭕️マッサージで緩めた状態をテーピングで保存する
ストレッチしちゃダメ
痛みのあるところは伸ばさない。もともと傷んでるのに引っ張っちゃだめ。しかもテーピングで「動きを制限」するとなると、パンパンに引っ張ったつらい状態を固定することになってしまう。

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古くなってカチカチになった電源コード。動かそうとするとコンセントがもげそう。それを無理に引っ張って床に踏んづけて固定するようなもんだと著者はおっしゃっています。
緩めて固定しよう

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だから必要なのは、
- マッサージで「緩める」
- その状態をテープで「固定する」(状態を保存する、という趣旨かと思います)
こんなこと言ってる人初めて見ました。でも理屈には合ってる気がします。
マッサージでどれだけ「緩む」のかよく分かりませんが、少なくとも「緩め」たり「保存」したりする方法が他にあれば、必ずしもマッサージ+テーピングじゃなくてもいいわけで応用も効きそうです。
真面目に書いてはるなあ。出し惜しみなし。というのが、本の虫の正直な見立てです。
チョーわかりやすいテーピング図解
このテーピングの図が実にわかりやすい。マッサージも実にシンプル。要点がどこかがすぐはっきりわかる。勿体ぶってないです。
私は、この分かりやすさには理由があるとみました。
テーピングは一般的には「動きを制限」するためのものなので、腕や手のように色んな方向に動ける関節を真面目にテーピングしようとすると結構複雑です。テープもいっぱい要るし。でも特定の筋を「緩めて保存する」という趣旨になると、マッサージした直後にその筋に沿って貼ればいいわけでテーピングはシンプルになります。んで、テープの最初と最後を別のテープで上からぐるっと巻いて「留めて」おくと。趣旨が明快。なので、
ということになるんだと思います。
「完璧がついに達成されるのは、 何も加えるものが なくなった時ではなく、 何も削るものが なくなった時である。」サン・テグジュペリ
やってみた
ぐんぐん痛みが取れていきます。めっちゃいい!
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